現在、小学校の教育指導要領では3年生で外国語活動の授業が始まり、5年生から「外国語科」の教科として評価もすることとなっています。
英語学習の必要性がますます高まっているため、お子さんには早くから英語を習わせた方が良いと考えるご家庭も多くなっています。
せっかく、子供のためを思い、時間もお金もかけて始めるのですから、少しでも身になってもらいたいと思われている事でしょう。
この記事では、お子さんに英語教育を始める前に、考えておくべき事についてまとめました。
考えておくべき5つのこと
- おおよそのゴールはどこにするか
- どのくらいの時間を使えるか
- どのくらいの予算なのか
- 子供にあう学びかたを見極める
- 家族で意見をまとめておく
1.おおよそのゴールを決めましょう
ゴールというのは、中長期的な目標、あるいは英語を習う目的を明確にすることです!
- ネイティブスピーカーのように流暢で、どんな場面でも問題がないレベル
- 海外で仕事をバリバリこなせるようなレベル
- 日本で英語を使った仕事がこなせるレベル
- 海外の学校に留学する予定がある
- 英語の映画を、字幕なしで理解できるレベル
- 英語話者の友人と、雑談ができるレベル
- 海外旅行で困らないレベル
キラキラした我が子の未来の姿は、まだまだたくさん思い浮かびますが、日本で言う「ペラペラ」のレベルはそれを必要とする場面によって様々です。
しかし、残念ながら週一回の英会話スクールでの学習では、10年たっても上記のどのレベルであっても到達するのは難しいのが現実です。
日本では、大学の研究を含む専門的な高等教育まで、一般的に必要とされる学問は日本語で学ぶ事ができます。そのため、日常的に英語を必要とする場面はほぼないために、英語を習得する環境を確保することが非常に困難になっていまします。
自分の子供にセンスがないわけでも何でもありません。
家庭に英語話者がいない場合には、身の回りで英語を使う環境がないのですから当たり前なのです。
世の中もそれに気づいているのでしょう。インターナショナルスクールが流行るわけですね。
わかっちゃいるけど、通わせるのはなかなかハードルが高い!
だったら、うちが出来る範囲での英語先取り学習は無駄なの?
いえいえ、そんなことは絶対ありません。
だったら何のため???
それは・・・「自分は英語が得意なんだ!」と思わせることです。
小学校ではクラスメイトから羨望の眼差しを送られ、中学の定期テストは楽々で上位をキープ。
進路を考える頃には、英語を武器にできるように頑張ろうかな?と本人のやる気スイッチがON!
これは、超理想パターンですが、実際、中学からの英語の授業は昔と大きくは変わりません。
文法はしっかり必要ですし、大学入試においては6,000語を超える単語量を読まなければなりません。
日本で教育を受けていくおつもりのご家庭では、「日常会話」に捉われずに出来ることをコンスタントに続けていくことが大切です。
2.お子さんはどんなタイプですか?
人前でも臆さずお話できますか?
それとも、シャイなお子さんですか?
これらの性格分析は、英語を習う時に重要なお教室選びに直結します。
おしゃべり好きなお子さんは、楽しい雰囲気のグループレッスンでゲームをしながらのレッスンを。
引っ込み思案のお子さんは、日本人講師の少人数レッスンを。
目に見える成果を喜ぶお子さんは、英検取得を目標とするレッスンを。
ご家庭からの通いやすさなどの都合があると思いますが、ぜひ大切にしてもらいたい項目です。
3.時間はどのくらいかけられますか?
お教室に通う場合には、送迎の問題が出てきますね。
週一回なのか、週2回なのか。フリー予約システムのお教室もありますね。
多読を謳うお教室では、レッスン日以外にも自習室に通いましょうというところもあります。
オンラインレッスンも選択肢になりますね。こちらも曜日時間固定やフリー予約システムなど、様々です。
体験レッスンを利用する際には、子供の「楽しかった!」に惑わされず(笑)、納得いくまで確認してから決めましょう。
4.予算はどのくらいですか?
英会話教室ってお高いですよね。
スクールの相場的には、一万円前後〜四万円台といったところでしょうか。
グループレッスンかマンツーマンレッスンか。
日本人講師、外国人講師、ハイブリッドスタイル、進学塾のテキストなどを使って進めるスタイルなど。
外国人講師の場合、ネイティブスピーカーと言われる英語を母国語とする国の出身講師(アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアなど)は高額な設定となり、英語を第二言語とする国の出身講師(フィリピンなど)はややリーズナブルとなるようです。
日本人講師の場合は、そのお教室のスタイルによって様々です。学習塾で習う場合はやや低額になるかもしれません。
ご家庭が望むレッスンとご予算を考えながら決めましょう。
5.ご夫婦で意見はまとまりましたか?
英語の勉強を始めると、ご家庭でも英語を取り入れたくなります。
例えば、身の回りの物の単語を言ってみたり、時々はテレビを英語に切り替えてみたり、英語の本を買ってみたりしたくなるかもしれません。
夫婦でどちらかだけが一生懸命になっている状況は、あまり良くありませんね。
親も子供も、家族みんながハッピーで同じ方を向いていけるわけではありませんが、せっかくの機会に水を差すような空気は慎むべきです。
どちらかが具体的な働きかけをしないのだとしても、応援する気持ちだけは両親で持ち合わせるべきだと思います。
子供の可能性は誰にもわかりません。
どのようなゴールを描いていたとしても、成果を欲張らず、ステップバイステップで継続していくことは共通しています。
親子でがんばりましょう!
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